一木竜樹の「優しい止まり木」もう一度。

食材から料理やらお酒やら、「飲食」に関わる事を探求していくブログ。

グラスの中の夜桜

「桜舞」(おうぶ)
ウォッカ 20ml
桜リキュール 10ml
クランベリージュース 30ml
*ステア カクテルグラス 
塩抜きし桜リキュールに漬けておいた桜の花を浮かべる。

今年はまだ花見をしていない。花見をする予定もない。でも、春を感じたい。私がそうなんですが( ;´Д`)そんな時にぴったりのカクテルですね。

このカクテルの作者は、桜の舞う季節がある素晴らしさを世界の人々に「視覚」「味覚」共に楽しんで頂きたい。という思いで作られたそうです。
グラスの中の夜桜。そんな花見もいい。

揺れた先に。

「アースクエイク」
ドライジン 20ml
ウィスキー 20ml
ペルノorアブサン  20ml
*シェーク、カクテルグラス
大地を揺るがす。という意。
アルコールの強い衝撃、強烈な味わいが広がり体が揺らされるような飲みごたえ。

夢占いをご存知だろうか。
私は去年たくさんの地震の夢を見た。地震の夢とは生活環境の大きな変化を意味するそうです。思えば去年はこの夢を見た後に大切な人との別れ、そして新たな出会い、そこからの大きな発展、夢への大きな一歩と、大きな変化が起こったような気がします。占い、オカルト大好きなわけではないですが。w 
真っさらな所からのスタート。過去に頼るのはもうやめよう。今からが本当のスタートでありこれからが勝負だと。
もう一度、初心に戻り一から自分を作り上げる。今日の気持ちをこのカクテルに込めて。また進みだそう。

今の日本ではあまりいいネーミングではないと思いますが、今の自分を壊し新たな自分で次へ進みたい夜。是非いかがでしょうか。

山梨・勝沼ワイン。のお話①



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10月初旬に山梨に訪れました。目的は勝沼ワイナリー巡り。7月に1泊2日で巡ってから山梨・勝沼の魅力にどっぷりハマってしまったのです。

そして今回は日帰りだった為、あまり時間が無く3カ所しか行けなかったのですが、お気に入りの2カ所、そして新たに1カ所を巡りました。

まず、f:id:HITOKI:20151021151319j:image
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お豆のフジッコでお馴染みのフジッコが手掛けるフジッコワイナリーへ。
前回ぶどうの丘という施設でフジッコワイナリーさんの「クラノオト」を試飲してあまりの美味さに自宅に買って持ち帰ったという事もあり、一発目にお邪魔しました^_^  テイスティングルームには甘口キウイワイン2種、白ワイン2種、赤ワイン2種。キウイワイン美味でした!本当に熟したキウイを丸かじりしたようなキウイの甘さ、香り、いい所全部出てます! 白、赤、テイスティングしてみると前回ぶどうの丘で思ってた事があって、それはどれを飲んでも「楽に飲める、飲み疲れがない、食事と喧嘩しなそうな味わい。」という、テーブルワインの優等生の姿のような気がするんです。でもちゃんと飲んでて楽しくて、飲むと「うん、うん。」と頷いてしまうワイン。

でも、せっかく来たのにテイスティング6種だけ(^^;;? いっぱい飲みたいワイン展示されてるのに(;_;)これとか!f:id:HITOKI:20151021180427j:image
これも!
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ワイナリーの方にお願いしてみる。
「あのー有料でいいので試飲とか出来ないですか?」
「いえ、全て無料で試飲出来ますよ!気になるものは言ってください。ただスパークリングだけは出来ないんです。」
Σ(・□・;)!
「本当にフジッコさん!ありがとうございます!」
早速メルロー隼山をお願いしました。
一口飲んで、衝撃が走ります。
表現が正しいのかわかりませんが、トロッと口の中で纏わりつくような感覚の舌触り、かなりの熟成感、シルキーってこういう事!飲んだらそう分かるような気持ちにさせられます。フルボディでタンニンもとても豊かで飲みごたえのある一本でした。
隼山は山梨市牧丘で久保田英雄氏が標高680m付近で栽培したメルロー100%のワイン。9ヶ月樽熟成を行ったワインです。良質な葡萄が出来ると注目されてる牧丘町。他のワイナリーでもこの町の話を耳にするほど、葡萄栽培には適してるそうです。 
ところで、面白い話を聞かせていただきました。
それは、フジッコワイナリーのワイン製造秘話。実は社長さんから、
「メインになるワインは造るな。食事の共になる、食事を支えるワインを醸造しよう」
と指示が出ているそうです。
さすが食品会社ですね。でも、本当に食事の邪魔せず、それなのにワインだけを飲んでいても楽しい気分にさせてくれるフジッコワイナリー。是非、山梨に行った時は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
きっと楽しい食事に彩りを加えるワインが見つかる事でしょう。





ヒルズとベルギービール。そして知多。のお話(番外編)

このタイトルは今回で最後です!
という事で番外編。
なんでもアリですみません!短編小説です。 

「僕は◯◯に恋をした」
異国の修道院で生まれた君は僕と居る。君は僕の気分を察して色々な君で癒してくれる。楽しませてくれる。喜ばせてくれる。
また今日も君に会いたくなる。
今日はどんな君に会おうか。
白く爽やかな君。黄金色に輝くようなエネルギッシュな君もいい。
はたまたフルーティーでガーリーな君も捨てがたい。あぁ。悩ましい。
僕は君を捕まえると乱暴ともとれる行為で君を開けようとする。
徐々に開いてく君の口から漏れる吐息。その空気の振動は僕の喉を乾かし、心を跳ねさせる。
「プシュッ」
君との再会を果たし、君を身体で感じ僕は思うんだ。
そう。
僕は
ベルギービール」に恋をした。


非常にキモいですねー。でもシリーズ化考えちゃってますw 
「食」をあらゆる観点から楽しんでみたいと思っております。

さて、次回は山梨のとあるワイナリーさんへお邪魔してきましたので、そのお話をと。ではまた次回。

ヒルズとベルギービール。そして知多。のお話③


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9月1日にサントリーから11年ぶりに新ブランドリリースされました「知多」
愛知県知多半島サントリーが所有している3つの中の蒸溜所、知多蒸溜所で生産されているグレーンウイスキーです。
グレーンウイスキーはサイレントスピリッツって言われるほどクセのない穏やかな印象。シングルモルトはその逆。ラウドスピリッツと呼ばれてます。ラウドは騒がしいという意。シングルモルトの個性を表した名称です。そしてそれを合わせたのがブレンデッドウイスキー。ウイスキー界の芸術と称されるほどのバランスをブレンダーさんが作り上げています。この話はまた今度ですね。
今回は「知多」です!
知多蒸溜所は伊勢湾に臨む愛知県伊勢半島に蒸溜所があります。この蒸溜所で作られるグレーンウイスキーはサントリーの「角」「響」などに供給されているウイスキーです。
その知多が六本木ヒルズで期間限定で
「風香るハイボール」を味わえるブースが設立されています。
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雰囲気は最高。日本の良さを前面に活かしたラグジュアリー空間。さすがサントリーさん。プロモーションとても良いです。飲みたい、飲まなきゃいけない気分になります。
オーダーは知多ハイボールをベースに金木犀ハイボール、山椒ハイボール、すだちハイボールの4種。それに和のおつまみ1種と3種が用意されています。コスパの話は控えますが、行けば納得する価格帯です。プラコップですがそれを凌駕するロケーション、そしてスタッフさんの気配りに感服です。
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三種セットです!
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山椒ハイボールです!これは美味い!お互いを引き立てる組み合わせ!
だが、ここで終わらぬ私。
わがままで「水割り」をお願いしてみる。スタッフさんは快く了承していただき、水はしっかりサントリーの天然水を使用して頂きました。ハイボール打ち出し中なのにすみません。私の好みは山椒も大好きだけど、水割りが美味い!私は28歳になりますが、私達世代は水割りってもう古くて飲むとしたらキャバクラ、スナックの場繋ぎで飲む方が多いんです。ソーダで別料金取られますから(^^;;。でもこの知多の水割りはたとえプラカップだとしても、ソーダ割りにしなくても、とてもいい香り。日本人の喉に合う優しい知多のアルコール感の刺激、余韻。
バックする変化した香り。そして何より和食に合い、食べたくなる味わい。非常にご飯が美味しく食べれます。だって邪魔しないから。日本人の酒ってこうゆう事なのかもしれません。独特の味覚センスを生まれ持ち育った日本人。お酒が苦手な方でも薄めの水割りで試してはいかがでしょうか? 水割りの美味さ、文化に引き込まれます。


ヒルズとベルギービール。そして知多。のお話②

久しぶりの更新になってしまいました。今回はベルギービールのお話。
ベルギービールには数々のビールタイプが存在し細かく分類すると60以上のスタイルカテゴリーに分けることが出来るそうです。60以上ってΣ( ̄。 ̄ノ)ノ奥深し。。
開催されていたベルギービールウィークエンドには11種類のビアスタイルが出展されていました。
ピルスナー(チェコピルゼン地方で生まれたことにその名が由来する。スッキリした喉越しの良い淡色ビール)

ホワイトビール(大麦麦芽と小麦を用いて造られるビール。コリアンダーオレンジピールなども配合し、フルーティーでスパイシー、爽やかな風味が特徴のビール)

トラピストビール(修道院内に醸造所を持つトラピスト会の修道院でのみ造られるビール。世界に10箇所しかなく、ベルギーには6箇所。あとはオランダ、イタリア、フランス、アメリカに存在している。が、フランスは醸造はまだ再開していないとのこと。。)

アビィビール(アビィとは修道院のこと。修道院に伝わるレシピと製造方法を用いて修道院から委託を受けた民間の醸造所が造るビール。)

ランビックビール(ブリュッセル近郊だけに生息する空気中の野生酵母を使って自然発酵させたベルギーの伝統的なビール。強い酸味が特徴。)

フルーツビール(様々なタイプのビールに天然のフルーツを漬け込んだり、フルーツジュースを加えて造られるビール。味わいはフレッシュでフルーティ。)

ゴールデンエール(美しい黄金色した、比較的アルコール度数が高めのビール。しっかりとしたコク、ほのかなフルーティーさも特徴。)

レッドビール(ベルギーの西フランダース地方で造られる。熟成には大きなオーク樽が使用され、ユニークな赤い色とフルーティな酸味が特徴のビール)

セゾンビール(もともとは、ベルギー南部の農家が夏に飲む為に冬に造って貯蔵していたビール。ホップが効いた爽快な飲み心地が特徴のビール。)

IPA(イギリスからインドへ輸出するにあたり、腐敗しないようにたくさんのホップを加えて造られたビール。現在世界のいろいろな醸造所で力を入れて造られているビールの一つのような気がします。)

スペシャルビール(上記に該当しない個性溢れるビール。)

日本で爆発的に人気の銘柄はヒューガルデンだと思います。知名度、味、入手しやすさ、どれをとっても間違いないビールかなと。上記のタイプではホワイトビールですね。ホワイトビールといえばヒューガルデンって言っても過言ではないかと。そして私が書きたいのはヒューガルデン、セリス・ホワイトの産みの親ピエール・セリス。名前カッコ良すぎ!!w
ピエール・セリス氏はヒューガルデン村に生まれ牛乳屋さんを営んでいましたが、以前よりビール醸造に興味があったそうです。そしてかなりの専門知識も持っていました。そして父親から借金をし廃業した醸造所を買い取り1965年にホワイトビール造りを始めます。セリス氏は自分の醸造所の名前を「デ・クライス(僧院・修道院)」と名ずけます。1400年代にヒューガルデン村でビールの醸造を始めた修道院に敬意を払ってこの名を付けたそうです。話は遡りますが、15世紀にこの村にべガーデン神父が訪れホワイトビールの醸造を始めます。そしてこの地区にホワイトビールが広まり、1700年代に12の醸造所が存在し、1890年ごろには35の醸造所が存在します。ですが1900年代になるとピルスナービールとの競合、酒税法の引き上げなどで醸造所が減少し、1935年には4箇所。1957年に最後の醸造所も閉鎖となってしまいます。セリス氏はホワイトビールを復活させた偉人でもあるのです。ピエール・セリスさん。心から有難う。
「デ・クライス」のホワイトビールは若者に大流行し、デ・クライス醸造所は大成功を遂げます。
その後、醸造所の火事により再興する為に企業の傘下に入る事になってしまいます。
セリス氏はアメリカに渡り、ブルワリーを設立。セリス・ホワイトの醸造を開始します。
グレート・アメリカン・ビア・フェスティバルで何度もメダルを獲得し成功を収めます。
アメリカのビール醸造会社ミラー社に買収されてしまいます。その後ミラー社は撤退することとなるのですが、セリス氏はその後ビールをプロデュースをし他の醸造所でライセンス生産されています。
そして2011年4月9日ピエール・セリス氏は86歳で素晴らしい人生に幕を終えます。

今宵はピエール・セリス氏の功績を称えてヒューガルデン・ホワイトを飲もう。
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ヒルズとベルギービール。そして知多。のお話①

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先日、六本木ヒルズで開催されてるベルギービールウィークエンドに行って来ました。11タイプ61種類のビールが飲めるベルギービールの祭典。最初にスターターセットを購入しグラスとビールを引き換えするコインを入手します。コインとビールを引き換えるってゆう行為が私にとって楽しくてイベント感満載でした!そして飲み過ぎました。w
ブログを始めたのですが通常であればビールやご飯の写真もアップするのがベストでしょうが、写真などありません。ビールに夢中で忘れてました。思い出は心のフィルムに写す!というのはこれからはやめてしっかり写真も撮ろう。と反省です。
ベルギービールウィークエンドはベルギー料理も食べれますので料理とビールのマリアージュも楽しめます。ルトサってゆうポテトフライ、激ウマです。ケチャップとマヨネーズをいっぱいかけて召し上がれ^w^!
六本木ヒルズの華やかな屋外でベルギービールを飲む。ベルギーのミュージシャン方のライブもあり。
とてもオススメです。9/15~23日まで開催されてますのでお出掛けしてみてはいかがでしょうか。

さて次回はベルギービールについて掘り下げていきたいと思います。ではまた次回。